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八ヶ岳にフットパスを

森の中のフットパスを歩こう@八ヶ岳高原  2009年 3月29日

森の中には、人々が暮らしの中でよく行き来していた頃の「赤道」があります。
しかし、使われなくなって久しく、赤道は消えかかっています。
『八ヶ岳南麓景観を考える会』では、これら赤道を整備して、森の中のフットパス(散策路)を作っています。

この一年、フットパスコースを作ろうと、何度も検討会を開き、 昔人々が通っていた「馬入れ」(あかみち、赤道)を探し、草刈りをしたり、 倒木を整備したりして森の中にフットパスを作ってきました。

今日は、この一年の発表会。
眺望、歴史、森と三拍子揃った(というより、そのように設定した)フットパスの紹介です。
素晴らしい快晴と心地よい風。 眺望も楽しめそうです。

まず目にはいるのが、八ヶ岳を背に「農大神」と書かれた石碑。 明治2年に、五穀豊穣、農家の繁栄を祈願して建てられたそうです。
大泉は、湧水が多く、水に恵まれています。
里の集落から八ヶ岳を真っ正面に見ながら登ってきました。 こんな風景を見ながら育った子供達は幸せだなぁ。 この広々感が八ヶ岳南麓の魅力です。
この当たりから見る、360度の山並み景観は、世界屈指です。
こんな世界有数の景観を持ちながら、景観をぶち壊す「ガードレール」。
ここで、参加者に聞きました。 「安全なガードレールの道を行きますか?」 「右手のガードレールのない危険な道を歩きますか?」 全員が「右側デ〜〜ス!」と危ない道を選びました(笑)
まるで酔っぱらい運転を想定して設置?したガードレールに思えます。 「過剰な安全対策」どうにかならないものでしょうか。
後ろを振り向くと南アルプスの眺望。 そして、心地良い風。
本当に歩くには最高の日和です。
いよいよ、森の中のフットパスへ。
先日試走したときは、手負いの鹿がいました。 柔らかな腐葉土のふかふかした土の感触がたまらない。 「わぁいいなぁ」という声。
針葉樹の中は独特のにおいがあります。 フィトンチッドの臭いかな。
森のフットパスから、歴史ある白旗神社へ到着。 といっても、ただの石が積んであるだけ・・・と思ってはいけない。 「自然石を組み合わせただけの多層塔」は、全国でも珍しいのです。
白旗神社は、その昔、甲斐源氏の逸見四郎有善が白旗を埋めたと言われています。 (白旗は源氏の旗印)
白旗神社の参道。 下の集落から上ってくるとこの鳥居をくぐって神社へ。 この参道は、昨秋みんなで草刈りしました。 その後、地元の人が周囲の森の下草刈りをしたので、参道が明るくなりました。
白旗神社の参道を下ると、里の田んぼ。 視界が広がり、南アルプスと八ヶ岳が眺望できます。 特に、ここからの夕陽は一見の価値有り。
森の中のフットパスは、きっとこの集落の人たちが、昔通ったみち。 馬の背に荷を乗せて通ったのだろうか。 昭和の中頃まで養蚕をやっていたので、この地域には、養蚕形式の古い民家がたくさん残っています。
たった2時間の散策でしたが、参加者のみなさま、楽しまれたようでした。
誰でも歩けるフットパスコースとしては、合格点だったでしょうか。
フットパス作りは、予想していた以上に課題が多く、これから解決していかないといけませんが、 森のフットパスの魅力・価値はそれ以上のものだと今日歩いてその思いを強くしました。
私たちの活動が発展して、いつか、「フットパスのある八ヶ岳」になればと願っています。

(A.K)