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八ヶ岳にフットパスを

あかみちを利用した森のフットパスづくり 〜まとめ  2009年9月〜12月

2−3年前から赤道を探して草刈りをしたりなどをして、フットパスを作ってきましたが、 今回は不明になっていた赤道を測量することができ、ようやく、道がつながりました。
大泉駅から、車が通らない歩く人の道が、森のフットパスを通って、3kmほど続くフットパスとなり完成しました。

森のフットパスができるまで

1.まずは赤道探しから
森の中に、細い道を見つけたら、赤道の可能性があります。 またお年寄りに聞いてみることも重要です。
赤道であるかどうかは公図の中で「みち」と書かれていれば、公の道路だとわかります。 赤道は森の中にたくさんあるため、森の散策路として相応しい道を選びます。
※選んだ基準:
  森のなかを通る部分がある赤道
  人家から離れている道
  利用しやすい道(普通の道路から入りやすいなど)
2.公図をもとに下見
次に、公図をもとに赤道の下見を行い赤道の状態を把握して、測量や倒木処理、草刈りが必要かどうかの見当をつけます。
今回の調査で、かなりの部分が不明になっているので測量が必要で、また倒木も多く倒木処理が必要だとわかりました。 予想よりかなりの日数が掛かりそうです。
3.植生調査
この地域の本来の植生を知りたくて、赤道のある森のなかで2次林の様相をしている森の部分の植生調査をしました。
その結果、森は20m〜25mのアカマツの高木、5〜10mの亜高木や、3m以下低木の3層構造で、 アカマツの下に育つ亜高木と低木は、自生の25種の広葉樹と、林床にはかわいい野草が多いこともわかりました。
高木のアカマツやカラマツは、戦後植林されて以降手入れされていないため細い幹の高木が多く、今後倒木が予想されます。

← 植生調査表



4.行政へ協力のお願い、住民へ周知などの事前準備
測量を行うために必要な公図などの利用や、測量のために杭を打つ許可証の申請など、 北杜市に行ったりお願い文を書いたりと、いやはや準備の大変なこと。 行政とは、書類と形式の城です。
また、赤道周辺に住んでいる住民や別荘に、事前に測量のお知らせの手紙を配布しました。
赤道を復活して、森のフットパスを作ること、そのために測量を行うこと、 更に「赤道」の説明をし、フットパスは自由に使って頂きたい旨を説明しました。
この手紙の効果は予想以上で、トラブルもなくスムーズに進めることができました。

赤道をネットで塞いでいた箇所も、協力を得ることができるなど、事前に広報することの重要性を 改めて認識することになりました。
5.測量
測量は、赤道の中心線を印してもらう簡単な方法を採ることにしました。 これで赤道の両側の境界の測量を省くことできます。
中心線の所に杭を設置し、杭に赤道の幅が書かれているので大体の幅がわかります。
6.測量した道の確認
測量した道の確認だから直ぐ終わると思ったのは大間違いでした。 測量の杭が樹木に遮られて見えないのです。
そこで、測量の杭と杭の間に赤いテープを付けた枝を挿したり、 枝を払いながら進んでいると、時間の経過の早いこと。
赤道の位置がわかりやすくなったので倒木処理がしやすくなりました。 準備完了。いよいよ道作りに向けてGO!
7.赤道上の低木の伐採処理
今日は、八ヶ岳南麓景観を考える会の会員で、赤道上に生えている低木や細い木の処理や、ツタの処理です。 実は、ちょっと長い。500mくらいあるかもッ〜〜、とは言えません(笑)。
意外にたいへんなのが、このチェーンソウを使う倒木の処理前の準備です。
最初は、細いバラの枝を切ったりして軽口も順調でしたが・・・
だんだん、本格的になり、枝を払ったり、細い木を倒したり、倒木を脇に除けたり、 足が引っかかる根を切ったりと、結構きつい。
まだ続くのかなぁ、疲れたぁ〜〜という空気が流れています。が、無視(笑)。
最後まで、みんなで、頑張りましたよぉ!!! これで、いよいよ本格的な倒木の処理ができるようになりました。
8.倒木処理
プロにまかせました。 予想より倒木が多く大変だったのですが、森の中に歩く道を作りたいという思いを実現させるため、 頑張ってくださいました。感謝!
9.いよいよ完成です
森の散策路の最終確認。 中心線を出した杭が真ん中になるように枝や丸太を道の両側に置きながら、道を整備していきました。 今まで見えなかった森の中に、すっ〜と通る一本の道が現れてきます。
嬉しいですねぇ。みんなの協力のおかげでできたという達成感もひとしおです。
昔、人々はここを馬に荷を積んで通っていました。
今私たちは、この道を森のフットパスにしようとしています。
八ヶ岳の急激な暮らしの変化を考えてしまいました。

赤道の「フットパス」は、自然を丸ごと体験できる場だと思います。
昔の人々の暮らしに思いを馳せながら、森の四季を体感し、野鳥の出合いも楽しむことができます。
また地元の人たちにとっても、赤道復活で、生活から切り離されて荒れてしまった里山が近くなって、 森の整備に繋がることを期待しています。

(A.K)