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古民家景観の維持

第1回 古民家集落の見学と再生民家での座談会
          〜市民団体と学生の地域交流から〜


   日時: 2007年3月24日(土)

八ヶ岳南麓のなだらかな斜面に沿う大泉町谷戸地区の古民家群。
富士山をはじめとする山々と八ヶ岳の裾野に広がる田園の眺望は、世界的にも類のない 独特の美しさを湛える。
大泉町中心部から片道約1時間の旧街道を歩きながら、「うわ〜、もったいないですね〜」 と素直な感想を口々に発する参加者の皆さん。
この日のガイドは、会員で、谷戸の古民家に暮らす淺川氏と、やはり会員でこの地域の 古民家に詳しい建築士・中村氏。参加者は、山梨県立大学の学生が大半。
2年生の坂本君は、地元北杜市出身だが、これだけ古民家が残っていることを初めて知った。
「歩いてみて、非常に魅力がある地域とあらためて認識」と同大学で環境・まちづくりを専門とする 箕浦教授は語る。

谷戸地区の風景 谷戸地区の古民家
北杜市大泉町谷戸の集落 地元ガイドの解説を聞きながら古民家集落を歩く

地域で産出された木・土・石などを材料とする民家だからこそ、文字通り自然に、周囲と調和する。 美しい景観を形成する民家の良さを発見、認識し、町並みの保全活動を推進しようと、3年前に スタートした古民家調査と地域の啓蒙活動。
ホームページを通じてその活動を知った箕浦氏が、昨年秋に大泉で開かれた古民家写真展と 古民家当主による座談会に参加したことが契機となり、今回の交流ミーティングが提案された。

集落の町並み見学後、一行は隣町高根へ。親から受け継いだ築80年の民家を4年前に再生して お住まい中の、会員・深澤氏のお宅を拝見。 解体はせず、骨格のゆがみを矯正し、漆喰を塗り直したという、歳月の重みが醸し出す空間の中で、 「まちづくり分科会」は行われた。

 分科会の様子

人手が入らず朽ちていく民家や、使い勝手を優先に増改築される無機質な建築物を最小限にし、 観光資源としても人を惹きつける町並みをつくるための具体案が次々と討議されていく。
分科会終了後、「民家の手入れなどの活動にも参加していきたい」「自分たちの考えを押し付け るのではなく、住む人、所有者の視点が大事だと思った」等、学生達はその日の感想を述べた。
会としても、学生達に学びの場を提供しつつ、大学側に一市民団体を客観的に見た感想・助言を得る 良い機会になり得るとし、相互にプラスとなる連携が今後期待できそうだ。

(Y.W)