八ヶ岳の森つくり
八ヶ岳の森ウォーク(秋の編) 〜 八ヶ岳の原生林 巨木を見に行こう 〜
日時: 2004年10月17日(日) 9:00〜12:00
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八ヶ岳南麓の標高1500m付近、厳冬期の寒さと風雪に耐えた想定樹齢500年を
こえる巨大な「栂」や、150年は生き延びたと思われる「天然唐松」、かれらは
人の目に触れる事なく、ひっそりと森の中で確かな時を刻んできました。。。
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と言う呼びかけチラシに誘われて、ビックリするほど多くの人がまきば公園駐車場に集まって
「森ウォーク」の10月17日が始まった。
天気は快晴、絶好のウォーク日和だ!
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水先案内人の小宮山さんと大泉山岳部の方々の 説明を聞きながら、まきば公園から富士山をバックに して赤岳を目指す感じで牧場内を進む。 周りの雰囲気に合わせて気分は最高。 原生林と「栂の巨木」がどのようにあるのかと 期待感が高まる。 |
「天女山」から「美しの森」に通じるハイキングコースに入り川俣川を渡る。 ハイキングコースから外れて川俣川の上流を目指す形にあるくこと数十分。 最後には道のないブッシュの中を歩く。「栂の巨木」は川俣川の源流近く、 原生林の中にあった。 |
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「わぁー栂の巨木だー」 四方八方に伸びた 巨大な枝が印象的。 直径50センチもある最下部の枝が折れて風雪の 厳しさを感じさせる。 幹周りは3人が手を伸ばしてやっと届く太さだ。 「栂の木」は1年で1ミリも大きくならないとの 説明を聞いて、目の前にある「栂」の大きさと 生き続けてきた時の長さを推し量ろうとしても 適当な物差しを持っていないから、ただ漠然と してしまう。 |
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ウォーク参加者は「栂の巨木」の周りに 腰を下ろして早い昼食に入る。 食事をしながらも500年と言う時を考えてみる。 「武田信玄の頃よりもっと前だろうな・・・ 「その頃の森の姿はどんなにも素晴らしいもの だったか・・・」 「人間にとって輝かしい発展の時代となった近代 という年月は、動植物にとっては逆に致命的な ダメージを受けた年月・・・」 |
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帰路は同じ道をたどる。秋の暖かい日差しの中で キノコを探したり、山葡萄の味を確かめたりしながら 余裕を持って解散場所に到着した。 アクシデントもなく、「栂の巨木」は静かに立っており、 素晴らしい秋の一日となった。 |
(M.K)