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八ヶ岳の森つくり

[早春編] 「間伐材をアイデアで製品にしよう」


   日時: 2005年3月19日(土) 9:30〜15:00
   協力: 小宮山 敏文 氏(林業家)

昨日の強い風が止んで、青空に真っ白な八ヶ岳が映える早春の朝、 間伐材の製品化に向けた試作会を行った。
この試作会の趣旨の説明と、参加者の自己紹介から始まる・・・

試作会の説明 ■ まず、スタッフの畠中さんから、
日本の森の現状、世界の森林事情、本日の試作会の趣旨
などの説明があった。
  ・戦後復興のための伐採後に植林された今の森林と木材が、安価な新建材や外材に普及によって、
   厳しい状況に置かれていること。
  ・そして、この様な短期的な経済効率のみを追うのではなく、再生可能な豊かな国内資源としての
   木材の見直しや、地球温暖化の防止に果たす森林の役割の大きさも考えて日本の森林を育んでいく
   べきであること。
  ・そのために、まず、森や木のことを消費者に直に知ってもらいたい、ということ。
   そのような森つくりを私達は目指している。
  ・間伐材の活用、製品化を考えようというテーマもこのような活動の中から生まれてきたものである。
試作品の紹介 ■ 続いて、畠中さんから間伐材で簡単に作れる、
棚やプランター、表札などの見本が示された。
飛び入りで、貞廣さんからも自作の書見台が披露され、
作り方解説で盛り上がる。
各々、個々の"作りたいモノ"のイメージを膨らませる...
製材の様子 ■ 森林に持ち込んで使える優れもの!製材機。
そのシンプルで力強い"いでたち"に感嘆の声!
小宮山さんから、操作説明とデモがあった後、
早速、間伐材をセットした。昨年伐採した丸太もある。
製材の様子2 ■ 参加者が次々とトライ。
女性でも、直径30センチ程のカラマツの丸太を、
やすやすと「板」に出来る。
製材機 ■ 「角材」も出来る。
自分で「板」や「角材」にすると、何にかに使いたくなる。
参加者それぞれのアイデアが生まれる。
製材しながら、話が弾む。
製材された板 ■ 半年以上寝かされていた丸太が、みるみる
みずみずしい木肌の板に生まれ変わる。
丸太が、目の前で別の命を吹き込まれたようで感動!
木を切り倒し、製材するまでの過程をきちんと見届けると、
木に対する愛着がより強くなるように思う。
 昼食の時間も
  「どの様に使うかなどの事例を付ければ、製品化できる」
  「今日のように木に触れて、自分で出来るイベントと一緒に販売すれば」
  「何に使うかは後で考える。とにかく、板になっていれば、後は自分で出来る」
  「ホームセンターで、出来合いを買うのとは楽しみが違う」
 などと、会話が絶えない。
加工 ■ 午後からは、木材の使用と加工に役立つ
“乾燥して反る方向は木表側”
“木裏は仕上げても毛羽立つ(仕上げは木表に)”
などの知識の説明。
その後、丸鋸で製材した板や木材をカットする。
しかし、予想したより、カットの希望が少ない。
2mぐらいの長さなら、そのまま持ち帰って、
後は自分のアイデアで使おう…という参加者が多い。
焼きごて ■ 仕上げは、“八ヶ岳の木”と焼きごてで刻印。
【八ヶ岳ブランド】の板の出来上がり!

持ち帰って、どのような活用の仕方をしたかを、後日に報告してもらうことを約束して、
終える。今後の製品化を考えるために、大変有益な試作会だった。

(T.U, J.N)