ホーム > 森つくり > 「森つくりの達人」講座 >

八ヶ岳「森つくりの達人」講座

[早春編] 森つくりの達人をめざそう


   日時:2006年4月22日(土)PM 2:00〜
             4月23日(日) PM 2:00

4月22日、富士や鳳凰三山がくっきり見える大泉総合会館に北杜市内外から受講生が集合し、
2006年八ヶ岳「森つくりの達人」講座がいよいよ始まった。第1回は2日の日程だ。
桑田代表の挨拶に続き、「八ヶ岳南麓景観を考える会」の森での活動状況がスライドで報告されたあと、
北杜市の教育委員で、自然観察指導員の板山武人さんの基調講演を拝聴する。
講演の様子 ■ タネツケバナを前に、八ヶ岳の森、里山、農業のつながりについて、南麓に生まれ育ち、見聞、体験されたことを自然体で話される板山さん。 タネツケバナが畦に咲き始めると籾を撒くなど、自然から農作業の時期を教わったこと。焚き木拾い、木の葉掻き、新芽の出た枝を折って田の肥料にするため、 住民が共同で里山を守り育てたこと。農林作業に欠かせなかった馬の話等々。
  講演のあとは青木インストラクターの案内で飛沢の池周辺を散策する。
  やっと春が訪れた八ヶ岳南麓。見られる花はダンコウバイ、ウグイスカグラ、タチツボスミレ、クサボケなどで
  まだ少ない。
森の中での説明 ■ ザゼンソウのある林内で森の営みについて説明を受ける。 手入れをされた落葉松林の隣に藪っぽい林。囀り始めた小鳥の声は藪っぽい林のほうが多いようだ。 「どちらがいいのかなあ」とつぶやく参加者もいたが、人間がいったん手を入れた里山の景観、機能を保つには人間の関わりが欠かせない。人工林を天然林に還すには2〜3百年放置する必要があるそうだ。
  夕刻、再び場所を移して藁葺の古民家、Hさん宅を訪れ、建築家の中村さんから里山と古民家の現状について、
  谷戸地区の古民家調査に基づきスライドを見ながら説明を受ける。
古民家にて ■ 古民家の美しい写真に見入る参加者。裏山から切り出し、曲がったままの赤松をそのまま梁に利用している造形美。今でもそういう技術を承継している人はいるのだろうか。古民家の保存方法を考えるとともに、木の性格にあった使い方をして、もっともっと木を利用しないと森は荒廃すると中村さんは訴えた。
製材の様子2 ■ 今回の講座は夕食つき。Kさんの料理に皆舌鼓を打つ。日本料理、中華料理、地中海料理となんでもござれ。古民家で食べる食事は格別だ。
  翌日は林業家小宮山さんの森で樹木に触れる。この森は植栽後40〜50年経過し、落葉松、赤松が
  中心でミヤコザサが茂っている。間伐した林にはどんな木が生長しているのか名札をつけて回った後、
  林床をむやみに踏み荒らさないために小径つくりにとりかかる。
木の名札つけ ■ 相談しながら木の名前を当てて名札をかける。樹木に触れるなど五感を駆使して森と親しむ。
小径つくり ■ 笹を払い、枝を刈り、倒木を片付け小径つくりに夢中になる。
小径を歩く ■ "GOING OUR WAY."
周回小径が出来上り、さっそく歩いて土の感触を味わい満足そう。
お茶 ■ 小径つくりの合間には枝を拾い集めて焚き火をし、大きなやかんで湯を沸かし、お茶を飲みながら談笑。 昼食後、自己紹介で各自の森に対する思い、八ヶ岳南麓に移り住んだ動機などを語り合い、1回目の講座は無事終了した。

「八ヶ岳の景色に憧れ住み着いたが、どんどん開発される現状を見ると、自分も自然破壊に関わっているのではないか、
これでいいのなあと感じている」という参加者の言葉が印象的であった。

(M.T)