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八ヶ岳「森つくりの達人」講座

[春編] 八ヶ岳の原生林を見に行こう!


   日時:2006年5月27日(土)AM 9:00〜PM 3:30

第1回森つくりの達人講座では、人と里山の関わり、山麓の古民家の実情について説明を受け、
標高1200m位のカラマツを主体とした人工林で植生調査や小道つくりをして森と親しんだ。

今回の第2回目は標高1550mから2000mまで登り、八ヶ岳の原生林を見に行く企画である。
2000m近くまで登れば亜高山帯のシンボルであるシラビソ・トウヒ帯に突入する。
このシラビソ・トウヒ帯は2500m以上にある這松帯まで徐々に背を低くして続き、その景観は
八ヶ岳の特徴の一つでもあり、他に誇れるものである。

5月27日、小雨降るなか森つくりの達人を目指す面々が天女山に集合し、3班に分かれ、それぞれ
講師の説明を聴きながら上を目指した。
1600mの天の河原まではウラジロモミとカラマツの混合人工林であるが、昨年より清里側が間伐され
明るくなった。
満開のトウゴクミツバツツジ ■ 天気がよければ牧場を見下ろせるのだが、今日は小雨に煙っている。 展望は利かないがカラマツの芽吹きとトウゴクミツバツツジの赤紫が雨に濡れて一段と映え、 我々を迎えてくれた。
  天の河原を過ぎるとカラマツも天然ものが現れ、枝を大きく横に張り、風雪に耐えたどっしりとした姿は、
  人工林の真直ぐ上に伸びたカラマツを見慣れている人に感激を与えてくれる。風格が違うのだ。
  登山道脇にはいろいろな野草が芽を出し可憐な花を咲かせ、踏み圧と盗掘、ミヤコザサの進入に
  耐えている。
  枝ぶりの実に立派なフジザクラ(マメザクラ)もあるが、残念ながら花の時期は過ぎてしまったようだ。
鹿に皮を剥されたハンノキの仲間 ■ 高度を上げるにしたがい、ダケカンバ、モミ、コメツガが主体の林になるが、鹿の食害も目立ってきた。 樹皮をぐるりと剥ぎ取られ、枯死を待つだけのハンノキやモミ。剥ぎ取られた木も可哀そうだが、 こんな物まで食べなければ生きて行けない鹿にも哀れを感じる。
マツボックリ拾い ■ 高度を上げるにつれ連れ、トウヒ、シラビソ、オオシラビソが多く現れる。 雨に打たれた幻想的な亜高山の針葉樹林帯で、参加者は葉の違いを教わり、 樹皮に触れたり、マツボックリを拾ったりして懸命に針葉樹の種類の違いを覚えようとしていた。
葉っぱの同定 ■ 左からシラビソ、オオシラビソ、トウヒの葉。比べると判るが個々に見ると同定はなかなか難しい。
トウヒとシラビソの樹皮 ■ トウヒとシラビソの樹皮。どちらがトウヒか覚えていますか。
  標高2000mまで来ると靄もひどくなり、寒さも増してきた。
  1850m地点の平らなトウヒ、コメツガ林のなかで雨を避け昼食とする。
  食後はコメツガ、ハンノキ、カラマツの実を利用した帽子飾りの作り方を講師に教わり昼の憩いとした。
帽子飾りつくり ■ マツボックリで帽子飾りを作るのを
熱心に見つめる参加者たち



  出来上がった帽子飾り
  出来上がった帽子飾り

帰りは天女山の駐車場まで一直線。一人の落伍者も出ず、第2回森つくりの達人講座は無事終了した。
次回は新月伐採の実務編になる。

(M.T)