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道路景観と家並みが美しく見えるには

【美しい沿道景観を作ろう】
   〜道路景観と家並みが美しく見えるには〜
                      2006年2月2日  桑田 愛子

良好な景観は国民共通の資産( 景観法 2005年6月施行))
   良好な景観は、国民共通の資産であるので、住民は、良好な景観を保持する義務が
あると、景観法で決まった。 今までは景観は、個人の主観により違うので、ある人の
主観を押しつける事はできないと行政は言っていたが、景観法により、そのような
言い逃れはできなくなった。 

ガードレールをなくすと
  

物質的に豊かになった1980年代末から、「豊かさ」を実感できないと言われているが、
これは、経済発展と引き替えに、景観を喪ったからではないか。 

欧米に遅れること、100年にして、景観法により、初めて、「美しさ」の概念が導入された。
今まで、日本の公共工事は、1番に防災、2番が衛生、3が利便性で、
「美しさ」はなかった。

また、景観法では、地域の特徴を活かして独自のルールをつくれることになった。
だから、八ヶ岳南麓の景観は、北杜市にやる気あるかどうかにかかっている。

●.家並みを美しくみせるには: 「統一感」 「連続性」
「統一感」は 安定感、落ち着きを生む、決して、個々の家に個性がないのではなく、全体としての
統一感があればよい。 例えば、屋根の色、形、さ、 壁の色、質感など。

「連続性」には、次を予測できる安心感がある。連続すると、広がりもできる。
例えば、家の高さ(水平線)、屋根の向きが揃っている。地形が隣と連続すると、広く見える。
また、曲がった道も美しく見せる方法である。
     
・良好な景観の地域は、欧米では土地価格に反映している。 今後は、日本も景観ブランドで、
地価に反映するのではないか。 

◆ 
まちづくりの建築基準から抜粋 

・建築は場所を尊重し、風景を支配しないようにする(真鶴町)
・建築は自然に調和し、かつ町全体と調和する(真鶴)
・建築は人々の眺めにあり、美しい眺めを育てるために
努力する(真鶴)

すっきりした道路景観にするには: 看板規制、電柱・電線、樹木

a.美しい道路がもたらす効果を見るため、看板などに取り組むモデルルートを提案する。
    [長坂IC〜五町田〜若林〜天女山]
    [レインボーライン]

b.看板・標識の基本 ・目立つものにしない
 ・周囲の自然環境と調和し、景観を壊さない
 ・できる限り、設置せず、不要なものは撤去する

標識を
なくすと
 

c.電柱・電線の地中化 ・ 茶色化 (景観法で、以前よりやりやすくなった)

d.ガードレール: 必要な所だけに見直す。 茶色化、 街路樹、 石柱などに変更

e.街路樹: 連続性・統一感が生まれる。 大きく育てて緑陰を。
    山梨県は、なぜ、強剪定なのか?  街路樹を郷土の木で。 
 
f.樹木による目隠し: 駐車場、店舗の周囲に植樹をして、直接見えないようにする。
    道路沿いは自治体で買い取る、あるいは借地にして、樹木を植える

g.沿道の森の木の花が見えるように整備 → 景観ポイントに
   ダンコウバイ、コブシ、サクラ、ウツギ、ヤマツツジ、レンゲツツジ通りなど
    
h.法面に野草を育てる → 八ヶ岳らしさ、身近な自然が魅力である

「シーニックバイウェイ八ヶ岳」の提案(Scenic Byway)

シーニックバイウェイ(Scenic Byway)は、もっとのんびり楽しみながらドライブしようと、
90年代にアメリカで始まった活動で、「道」を中心にした景観や自然環境の保全整備を
して地域の観光振興、活性化を目的としている。今では、専用のマップ出るほど広がっている。

日本では、2005年に北海道の3ルートで運用が始まり、地域の資源の掘り起こしや、
看板や標識の見直しを始めている。 
国土交通省が2006年度から制度化し、まず、モデルケースとなる20地域を選ぶ予定。

シーニックバイウェイの選定基準は
  ・景色のいい道路であること
  ・沿線の住民、NPO、自治会などの民間団体が主導で取り組める体制が要件。

シーニックバイウェイは、日本の道路景観を壊している看板、標識、電柱などの
負の遺産を清算できる起爆剤になると思われる。

山梨県は「シーニックバイウェイ八ヶ岳」の構想を持っているが、北杜市の協力が不可欠なので、
北杜市のやる気を、期待している。

先日、シーニックバイウェイの名称が、「日本風景街道」と決まった。