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ソーラーパネルについての集会

   【テーマ】  ソーラーパネル 一体どうなってるの?
             ソーラーパネルの急激な広がりで 景観の危機、暮らしにも影響
   【日時】 2014年9月21日(日) 14:30 〜 16:30
   【場所】 いずみ活性化施設(北杜市大泉町)

秋晴れの日曜日の午後、 市内外から30名を超える参加者が集まり、 予定した時間を過ぎても活発な意見交換がなされ、 ソーラーパネルへの関心の高さがうかがえた。



北杜市内のあちこちに、突如現れるソーラーパネルについて 市内の設置状況や、法規制が無い現状、他の自治体の対応事例、 ソーラーパネルの問題点など、具体的な数字を混じえた紹介がなされ、 「知ること」の重要さを再認識した。

・ソーラーパネルの設置は、工作物(建築基準法から除外)でないため、届出の義務もなく、 隣地の許可なく設置でき、自治体も把握できないこと。
・ソーラーパネル付きの土地が投資目的で販売されていること。
・ソーラーパネル設置によって、景観破壊のみならず、 土砂崩れなど自然災害のリスク、低周波/電磁波による生活への影響、 除草剤による生態系への影響、将来的なパネルの廃棄など、 考慮すべき問題が多くあること。
・生み出された電気は、大都市部や大需要地に送られ、売電利益は地元には還元されず業者の利益になる。 つまり、発電する地域への恩恵は、地主に借地料が支払われる程度しかないのが実態であること。
など。

また、小淵沢町の「篠原の森を守る会」、大泉町の「大泉の自然と景観を守る会」 などの活動事例は、周辺住民の地道な働きかけにより、 ソーラーパネル設置業者の住民説明会や、隣接境界の植樹が実現していることは、 他の地域においても、大いに参考になる内容であった。

これだけ乱立が目立つ現状であっても、稼働中のソーラーパネルは まだ346件で、すでに認定された件数は 4040件(2014年5月現在)とのこと、 法規制の無いままであると、周辺の自然環境や住民生活にどのような影響を 及ぼすか計り知れない。
再生可能エネルギーのひとつである太陽光の利用が必要とはいえ、 これらへの影響を考慮してなされなければならない。

全国に先駆けて、太陽光発電規制の条例を制定した大分県由布市、 山梨県内でも、富士河口湖町、山中湖村、忍野村の対応など、 北杜市も追従して、早く条例化することを望みたい。