景観ウォーク
田んぼの緑と水路を巡る歴史の道 in 小淵沢
日時 :2004年6月10日(木) 9:30〜15:00
コース:小淵沢駅〜蔵通り〜宮久保の棚田〜馬場の里
〜笹尾城址で昼食〜三峰の丘〜八反分堰〜小淵沢駅 (距離:約10Km)
南アルプスや八ヶ岳を背景に、太陽でまぶしく光る棚田と、湧水から張り巡らされた 水路を巡る歴史の道、全工程ほぼ10キロの八ヶ岳の空気一杯のウォークだった。
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■梅雨の間の曇り空の中、小淵沢駅を出発し、 古い家屋や蔵のある家々が立ち並ぶ蔵通りを歩く。 蔵には其々「こて絵」が描かれており、それを観て歩くのも楽しい。 ( 後日談:この地域は昔鍛冶屋が多く、北海道のアイヌなど に行って商売をして財をなしたとも言われている) すでに新家屋になってしまっている家も多いができるだけこの古い 家並みを保存していって欲しいと願う。 |
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■蔵通りを抜け宮久保から上笹尾へと進む。 八ヶ岳や甲斐駒ケ岳のすばらしい眺めと、田植えも済んで 緑まぶしい棚田が広がり、生活と調和した里山の風景に心が和む。 諏訪神社で休憩を取るが、高台からみえる棚田の風景ものどかで いいなぁ―。 |
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■馬場の里から笹尾城址へと向かう道は、昔の山道が残っていて、 ふかふかの林の中。舗装された道から土の道に入ったとたんに 膝へ掛かる負担が和らぎ、林の中を歩く心地よさを感じる。 桜やツツジの咲く頃にまた訪れたいと思う。 【辛口評論】馬場の里の売店や20号線方面の景観は、 このゆったりした気分を壊してしまう(-_-;) |
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■笹尾城址で待ちに待った昼食、歩いた後のお弁当は最高! 昼食後は輪になって自己紹介をし、気持ちも和んだ中、 ホタルブクロの群生地をあとにして三峰の丘へと向かう。 日本の山トップスリー(富士山・北岳・奥穂高)は残念ながら 観ることはできなかったが、古民家・水田・堰が比較的自然に近い 形で作られていてよい風景だ。 【辛口評論】ガードレールや広すぎる舗装道路で 景色が半減してしまう(-_-;) |
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■八反分堰遊歩道から大滝湧水へと水路を巡りながら歩く。 湧水から流れ出る水がすべて田圃に利用されているのを知り、 先人の知恵と労力に感動する。そして、コアジサイの群生を 見ながら、この自然を大事に保存していかなければと強く思った。 【辛口評論】水が漏れないようにとコンクリートで固められた 水路は人工的すぎる (-_-;) |
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■「わぁー美味しい水が飲めるー」、大滝湧水に到着だ。 林の中にある神社と湧水は静寂で、そこで飲む湧水はどこか神秘的。 「おいしい〜」、のどを潤して暫し休憩。足の痛みも忘れる。 【辛口評論】レストランと釣堀の建物周囲の人工的な設備が 湧水地とマッチしてないのが悲しい。 「昔はもっと雰囲気が良かったのに残念」 という声が参加者の中から聞こえる (-_-;) |
歴史を感じる水路と古い家屋、巨木、丘の上からの眺望、田園風景など
変化に富む今回の景観ウォーク。
山野草を見ながらワイワイガヤガヤと楽しむこともできた。
事前準備をしてくれたKさんの説明がより豊かなものにしてくれたのは
言うまでもない。(^_^)v。サンキュ。
(H.A)